不動産と聞くと、「駅近の便利な場所」「きれいに整った土地や建物」ばかりが売れると思われがちです。
しかし、実際には思いもよらない需要が眠っていることも多くあります。
先日、お客様から、相続してから約7年間手を付けずに放置していた不動産の売却についてご相談をいただきました。
特に使い道もないまま、かといって手放すとしても片付けなどで手間がかかるなと考えていたら、あっという間に7年も経っており、
今年中に売っておかないと税負担が増えてしまうような状況になってしまったとのことです。
いざ販売を始めてみると、すぐに隣地の方から「駐車場にしたいので買いたい」と申し出があり、あっという間に成約。
見た目や立地だけでは測れない“隠れたニーズ”があることを、改めて実感した出来事でした。

実は、こうした意外な需要は他にもあります。
事例①:資材置き場として活用希望
市街地から少し離れた、形がいびつで使い道が限られそうな土地。
長年売れ残っていたのですが、近隣で工事業を営む方が「資材置き場にちょうどいい」と購入。
一般住宅には不向きでも、業種や用途によってはピンポイントで価値を感じてくれる人がいるのです。
事例②:趣味用の作業スペースに
古い木造の倉庫付き土地。住宅としては難がありましたが、DIYやバイク整備が趣味の方が「作業小屋として理想的」と即決購入。
購入者にとっては“欠点”ではなく、“魅力”として映った例です。
このように、一見「売れなさそう」と思える不動産でも、意外なところに需要が眠っています。
放置すればするほど、老朽化や草木の繁茂などで価値が下がる可能性もありますが、思い切って販売に出せば、思わぬ出会いがあるかもしれません。
眠っている不動産がある方は、「どうせ売れない」と決めつけず、ぜひ一度ご相談ください。
もしかすると、すぐ近くにその不動産を必要としている方がいるかもしれません。