不動産を売却する際に、多くの売主様が迷われるのが
「買取」と「仲介」どちらを選ぶべきか?
という点です。
結論から申し上げると、“どちらが得か”は売主様の状況・優先順位によって明確に分かれます。
当社でもここ数年、相場変動や税制改正の影響により、この判断が以前よりも重要になっています。
以下では、2025年の最新市場トレンドを踏まえ、プロの視点でわかりやすく整理します。
目次
■ 【不動産買取】スピード重視・確実性重視の方向け
買取は、当社のような不動産会社が物件を“直接買い取る”売却方法です。
▶ 買取が適しているケース
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できるだけ早く現金化したい
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他人に室内を見られたくない
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相続・転勤・住み替えで期限が決まっている
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築古・空き家・荷物残しなど“そのまま”売りたい
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売却後のトラブル(瑕疵)が不安
▶ 買取のメリット
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最短数日〜数週間で売却可能(仲介のように買主探しが不要)
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内見不要。現状のままで売却できる
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仲介手数料が不要
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契約不適合責任の免責、後々のトラブルが少ない
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売却価格・スケジュールが早期に確定し、資金計画が組みやすい
当社もそうですが、多くの業者が「リフォーム・再販」を前提にしているため、
売主様は手間を一切かけずに売却完了できるのが最大の魅力です。
▶ 買取のデメリット
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市場価格より下がる傾向がある
(業者側がリフォーム費用・再販リスクを負担するため)
■ 【仲介売却】価格重視・時間に余裕がある方向け
仲介は、市場に物件を公開し、一般の買主様を探して売却する方法です。
▶ 仲介が向いているケース
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時間に余裕があり“できるだけ高く売りたい”
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人気エリア・築浅・状態が良い
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広告を出して広く買主を募りたい
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価格調整や条件交渉に柔軟に対応できる
▶ 仲介のメリット
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市場価格〜それ以上で売れる可能性が高い
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複数の買主候補がつくと、価格が上がるケースもある
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売却後の資金を最大化しやすい
▶ 仲介のデメリット
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売却期間が読みにくく、長期化する可能性もある
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内見対応・室内整理・清掃などの負担が大きい
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売れずに価格を下げざるを得ないケースもある
■ 2025年の市場動向:プロが見る“適切な選び方”
2025年は以下の傾向が顕著です。
✔ 地域差が前年よりさらに拡大
都市部は引き続き強い一方、地方や郊外では“売れ残りリスク”が増えているため、
地方物件は買取ニーズが急上昇しています。
✔ 空き家・相続物件の相談が増加
放置期間が長いほど劣化が進み、仲介では売れにくいケースが増えています。
“現状のまま一括で売れる”という理由から、買取を選ばれる売主様が増加。
✔ AI査定・オンライン査定の普及
相場感を掴みやすくなり、
**「仲介で様子を見る → 売れなければ買取」**という二段階の戦略を取る方も多いです。
■ 不動産会社が提案するベストな判断基準
下記は当社が実際の売主様へご案内している基準です。
【買取が向いている売主様】
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一刻も早く売却したい
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荷物が多く片付けが難しい
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築古でメンテナンス状況が不透明
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市場で売れるか不安
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人に見られずに売りたい
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相続・転勤など予定が迫っている
➡ 短期・確実・手間ナシを重視するなら買取が最適
【仲介が向いている売主様】
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売却価格を最大化したい
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時間に余裕がある
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人気エリア、需要が見込める
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内見対応が可能
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物件の状態が良く、築浅
➡ 価格を重視するなら仲介が圧倒的に有利
■ まとめ(業者目線)
不動産売却は「どちらが得か?」ではなく
売主様の状況に最適な選択をすることが一番の得策です。
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スピード・確実性を求める=買取
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価格・売却益を最大化する=仲介
どちらを選ばれても、当社では
「買取査定」と「仲介査定」を同時に提示し、手取り額を比較した上で最適な方法を提案しています。